32bit UEFIのLive USBの作り方

 W3-810のLinuxの起動には失敗しているのですが、Live USBの作成までは、うまく行ったので、やり方をメモしておこうと思います。やり方は、以前ご紹介した、こちらを参考にさせていただきました。
 W3-810は32bit CPUなので、まず、インストールしたい32ビットディストリビューションのイメージファイルをダウンロードしてきて、Live USBを作成します。例えば、ぼくの場合、Ubuntuだと、こちらから、32-bit PC (i386) desktop imageをダウンロードしてきて、LinuxLive USB Creatorというソフトで、Live USBを作成しました。Live USBは、FAT32で作成されるので、作成したあとWindows PCで中を見ることが出来ます。
 次に、64ビットのISOイメージと、マルチ・アーキテクチャーの Debian ISOをダウンロードしてきます。ぼくの場合は、こちらから、64-bit PC (AMD64) desktop imageと、こちらからdebian-9.4.0-amd64-i386-netinst.isoをダウンロードしてきました。
 64ビットのISOイメージをダウンロードした理由は、インストールしたいディストリビューションの64bitは、UEFIに対応しているので、UEFI関連で使えるものをそのまま、32bitのディストリビューションに移植するためです。また、マルチ・アーキテクチャーのDebianをダウンロードした理由は、UEFI 32bitのブートローダを持っているので、その部分をインストールしたい32bitディストリビューションLive USBに移植するためです(bootia32.efiを持っている)。
 Windowsだと、ISOイメージファイルをマウントすると、CD ROMドライブとしてマウントしてくれますので、ファイルの右クリックのメニューからマウントを選択して、64bit ISOとDebian ISOをマウントします。まず、64ビットISOから、EFIフォルダー以下とboot以下をLive USBにコピーします。この際、boot/grub以下にあるgrub.cfgとloopback.cfgは内容を確認して上書きするかどうかを決めて下さい。この2つは、起動メニューの内容になるみたいなので、32bit ISOがそのまま使えそうなら、それを使って下さい。Ubuntuの場合は、grub.cfgが32bit ISOにないので、そのまま上書きコピーしてしまいます。次に、Debian ISOから、efi/boot/bootia32.efiとboot/grub/i386-efi(フォルダー)を同構成で、Live USBにコピーします。
 ubuntuの場合は、カーネルの起動先が、/casper/vmlinuz.efi(grub.cfgで設定されているみたい)になっているので、32bitのLive USBの/casper/vmlinuzを/casper/vmlinuz.efiにリネームするか、grub.cfg、loopback.cfgなどを編集します。ディストリビューションによっては、grub.cfgの内容によっては変更しないでいい場合もあります。
 USB起動出来る状態にしてPCにLive USBを挿して、USB起動したときに、起動メニューが表示されれば成功です(表示メニューの内容は、grub.cfgで定義している内容みたい)。

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