平清盛が面白い

 今年のNHKの大河ドラマ、平清盛は、どうも人気がないという話を聞くのですが、ぼくは、面白いと思っているみたいで、ついつい見てしまいます。平清盛は、平安時代の後期、宮中での、公家の人間関係がどろどろしていて、権力争いみたいなものに、辟易する人が多いのかも知れません。その気持ち、ぼくも少しわかるのですが、ぼくは、基本、平清盛が嫌いではないみたいです。むしろ、何もなすこともなく終わった、義経より好きなのかも知れません。目的を達成するために、現実を見つめ、出来ることをやって、出来ることを増やしていく。そんなやり方が、いわゆる大人に感じるのかも知れません。子供のような主人公のほうが、受けがいいのかも知れませんが、ぼくは、なんだか、そこにもの足りなさを感じてしまいます。
 さて、そんな平清盛も、権力を手中に収めると、目的を見失ってしまうのかも知れません。まさに、今の世と重なるところが多く、嫌になるところがよかったりします。この嫌さ加減を考えるに、脚本家さんが女性だからかも知れないですよね。白い巨塔みたいに、女性が書くと、人間関係のどろどろが濃厚になるような気がします。それが、いいと思うかどうかは、好みがあると思いますが、それは、それで、ありのように思えます。(キャストについては、微妙かも知れませんが・・・)