一昔前、もぐらの電脳工房というHPを立ち上げて、Windowsのソフトを公開したのですが、これで生計を立てられないかと真面目に考えていた時期があります。結局うまく行かなかったのですが、その時、公開したソフトに自動広告システムを組み込みました。右上にテキストリンクが出るだけなのでそれほど邪魔にならないだろうということである会社のシステムを採用しました。表示される広告は、勝手にランダムに表示されるので、広告システムを提供している会社を信用して、管理自体は何もしてません。(最初の頃は、あまりに酷い広告は除外処理していたような気がしますが)
掲載最初のころは、アクセス数とか気になっていたのですが、料金換算とアクセス数を考えると、腹の足しにならないということがわかってきました。結局放置状態と化していたのですが、この間、その会社から、お金が振り込まれてきました。金額は、2年間で3000円程度。(3000円を超すと振り込まれるシステムなので、振り込まれたというわけです。)
忘れていたときに、ちょっとしたお小遣いが入るのは、うれしいのですが、やっぱりこれだと運営資金にもなりませんね。人気ソフトだともっと稼げるのかも知れませんがたかが知れているような気がします。
今や、ソフトは、無料で手に入れる時代になってしまったので、ソフト自体でお金を頂くのは、難しい世の中になってしまいました。間接的には、広告料ということになるのでしょうが、ソフト本来の目的以外の所で告知を考えなければいけないので、それに向いているものは良いかも知れませんが、すべてのソフトにマッチするような気がしません。
無料というのは、ユーザーにとっては一見いいように思えるのですが、ソフトの発展を考えるとマイナスな気もします。実際ぼくは、ソフトを作ることは、趣味になってしまい、いい加減な作りをするようになってしまいました(それはそれで、楽しくはあるのですが)。そのため公開・更新もしなくなってしまいました(結構、労力がかかるんです)。
結局バランスが大事なのかなと思います。何処に、いくら払って、それに見合う対価を得る。今は、それが間接的になっている分、ユーザーにとっては、見えにくい時代なのだと思います。個人的には、もっとシンプルな関係のほうが、お互いのためにいいのではと、時々思うことがあるのですが、やはり、目の前のメリットには飛びつきたくなりますよね。