「逃げないカネ」と「逃げる株主」

 こちらで、絶賛されていたので、「経営の力学」という本を読んでいます。まだ途中ですが、なるほどと思ったところをメモ。
 株式市場の力学の源泉は、「逃げないカネ」と「逃げる株主」のねじれが生んでいるという説明がありました。
 これは、なるほどと思いました。株って何処か違和感があるシステムだと思っていたのですが、出資者は、会社に対して責任を負わないんですよね。だから、株主は、株価つまりお金の上でのマネーゲームになってしまう。確かに、お金を出資している株主というのは、会社にとっては大事な存在ですが、株主は、儲けてくれる会社であればなんでも良いわけです。それで、会社は、株主のものという考え方はちょっとおかしいような気がします。
 広くお金を集めるシステムとしては、いいシステムなのかも知れませんが、こんなことに振り回されるのって、なんだか良い感じはしませんよね。株主にしてみれば、会社の中身なんかどうでもよく、ようはお金を稼いでくれる会社が良い会社なわけです。短期で、お金を稼いで、しまえば、「逃げる株主」でさよならされる。それに振り回されている今の会社のシステムから、いいものが出てくる気がしないのは、ぼくだけですかね。
 大きな会社で、多くの利益を、多くの雇用をと考えれば、株式というのは、意義のあるものなのでしょうが、やっぱり、大きなひずみを抱えているのでは、とつらつらと考えてしまいました。