古い話になってしまいましたが、米大学の研究者が自己修復する電子回路を開発という記事が出てました。生物と、電子機器との大きな違いは、自己修復能力がないということですよね。生物は、いろいろなものを食料として、体内に取り込み、微生物との共存で、生体を維持しています。ちょっとした傷なら、自分の持っているものを使ってうまく修復してしまいます。
一方、電子機器は、バッテリーや、電源などの電気エネルギーだけで、動作するよう作られていますので、亀裂や、ひびが入れば、当然ながら修復されることは、ありません。ちょっとした傷程度なら、自己修復してしまうようなしくみって面白いですよね。ここに提案されているものは、カプセルを一度使ったら、おしまいのように思えるので、材料を充填すれば、カプセルの生成まで出来るようなものができたら、面白いでしょうが、なかなか難しそうですよね。
前に成長していく製品の話を書きましたが、ロジックの成長だけでなく、ハードも、環境に合わせて変化するようなものが出来たら面白いかも知れませんね。修復もそうですが、温度や湿度、光などなど、環境に合わせて、固くなったり、柔らかくなったり、退化したり、進化したり。育て方によって変化する製品が出来ると面白いなと思います。動物なんかをまねるのは、難しいかも知れませんが、植物くらいなら、出来ることがあるのではないか?なんて、夢想してしました。