一般の感覚と技術

 今、ほぼ日で白岩玄さんとの対談が特集されているのですが、とても面白いです。その中で、「一般の価値や感覚」という回があるのですが、いろいろと考えさせられました。
 今の世の中、お客様目線で、ものを考えるようにしなければ商売にならないというようなことをよく耳にします。でも、ぼくは、この言葉に少し違和感を感じていました。
 自分でも、よくわかっていなかったのですが、専門知識を持って、それを磨いていくという行為は、一般の価値や感覚からずれて行く行為なわけです。特徴あるものや目立つもの、すごいものなんて、普通の感覚で作れるわけがない。普通の感覚から見ると、飛び抜けてすごいから、みんなが注目するわけです。そして、それを目指すことは、お客様目線でいてはいけないのではないか?プロの目線が大事なのではないか?そんなことを感じていたのではないかと、この回を読んで思いました。
 この回に書かれていることは、とても大切なことだと思います。一般の価値や感覚は、とても大切なことで、この感覚を忘れてはいけないということなのかなと思います。スキルを磨くことは、もちろん大事で、これをやらないと、目的を達成できません。でも、その過程において、この感覚を忘れないようにすることが大事なのかなと思いました。そのためには、普通の日常生活に戻れる環境が大事なのかも知れませんね。
 一般の価値や感覚は、多くの人の支持を得ることを考えるのであれば、重要な感覚なのかもしれません。そして、そのことは、ビジネスへと繋がっていくことのような気がします。
 この感覚と、自分のやりたいこととがうまくバランスが取れると面白いことが出来るようになるのかも知れませんが、ぼくにとっては、とても難しいことのような気がします・・・。