脳と言語の違い

 脳の老化とその対策という特集の中で下記のような記述がありました。

 三つの連合野で統合された認知は、更に概念中枢に伝達され、そこで統合されて、左脳では言語的、右脳では、視空間の概念が形成される。左脳の概念中枢では、また欧米文字と仮名文字の心像があり、ここの損傷で、欧米人では、すべての文字を、日本人では、仮名文字を読むことも書くこともできなくなる(失読・失書)。漢字の心像は左側頭葉37野にあるらしい。

 これは、高齢化社会特集の中に書かれていた文なのですが、仮名文字と漢字で、使っている脳が違うというのは、ちょっと意外でした。言語ということでは、同じ理解を頭ではしているのに、使っているところは違うんですね。
 ぼくは、英語がとても苦手なのですが、漢字を覚えるのと同じようにしていたら、英単語は覚えられないのかも知れませんね。漢字は、絵のすなわち、画像のように覚えるということでしょうか。ならば、英語や仮名はどうやるのがいいのでしょう?
 前々から、ぼくは、人間は、言葉は音で覚えるのではないのかと思っていました。文字を知らなくても、人は会話することが可能です。ということは、言葉は、音で認識している。音声認識なんかを考える場合、言語を音でライブラリ化するのが正しいやり方なんじゃないかと。文字化することが大事なのではなく、音そのものの辞書が必要なんじゃないか?むしろ、文字をそこに当てはめて、判定することが必要なのではないか?そんなことをつらつら考えていた時期がありました。
 この話を読んで、まさに、絵と音では、使っている脳が違う。英語や仮名は、その音を言葉にしたものになるのではないかと思いました。脳は、音と文字を結びつけて、文字を読んでも意味がわかるように学習したということなのかと。
 上記の考えは、半分以上、ぼくが推測で書いていることなので、正しいかどうかはわかりません。これが正しいとすると、英語の勉強方法は、単語を絵で覚えるのではなくヒヤリングが基本だということになります。そして、これが、ぼくは、少々苦手な気がします。と出来ない理由を言ったところで、いいわけにしかなりませんね。