これも、某ブックオフで暇つぶしに買った本。R25って、うわさに聞いたことがあるフリーマガジンですね。タダだから成功したと思われがちなのですが、タダだろうと興味のないペーパーは、ごみなわけで(ポスティングの広告なんて、まさに、ごみなのですが)、それだけで成功するほど、甘い世界ではないようです。
ぼくは、雑誌の世界は、詳しくないのですが、雑誌は、割と、ターゲットを絞った作りになっていることから、部数は、そんなに出ないんですね。確かに、マニアックなものが取り揃えてあるわけですが、数万部出れば、成功という世界らしいです。そんな中、R25は、何と100万部近い実績を作った雑誌なんですね。しかも、活字離れしていると言われていた、20歳~34歳の男性いわゆるM1層をターゲットにした雑誌ということで、当時、誰も手をつけてなかったというか、手をつけられなかったところに、うまく進出して、成功したわけです。
よく、ニッチ市場を探せとか、手をつけられていない市場を探せとかいわれますが、そうなっているには、それなりの理由があるわけで、それをかぎ分けられたからと言って、成功できるというものでもないのかなと思いました。R25は、その市場に対して、どうすれば、手にとってもらえるかを、真剣に考え、作っている印象を受けました。やはり、中身が伴わないと、そして、その中身を伴わせる努力は、やはり難しいんだなとつくづく思いました。
分野は違うし、広告ビジネスなので、ぼくの目指しているところとは、少し違うように思えましたが、面白かったし、参考になる部分も多かった気がします。作り出していく仕事って、大変だけれど、やはり、魅力的ですね。
「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ) | |
藤井 大輔
日本経済新聞出版社 2009-02 |