もう、数日経つのですが、MMACフォーラム2009というのに行ってきました。MMACというのはマルチメディア移動アクセスのことだそうです。
将来の、無線について、いろいろな講演があったのですが、その中で意外だなと思ったのは、
横浜国立大学の河野先生が講演された、
「無線アドホックネットワークの医療応用;BANの研究開発と標準化」
でした。
なぜ意外だと思ったかというと、医療という言葉。医療と言えば、無線はタブー(携帯電話を使っちゃいけません)のようなイメージがあるのですが、挑戦されている方がいるんですね。
確かに、胃カメラのようなものが、錠剤のような形になって、ケーブルレスで、制御可能になれば、患者さんに対しても、かなり負担が減るでしょうね。
そんな中、医療での利用を考えている無線規格は、UWBだと仰ってました。理由は、雑音レベルより低いレベルに拡散されるため、医療機器や人体への影響が他の無線方式より少ないからだそうです。
普通、無線は、如何に遠くにデータを伝送するかを考えるので、飛ばすほうは、如何にレベルを上げるかを考えます。でも、低いレベルじゃななきゃいけない場合もあるんですね。これって面白い視点ですよね。こういうところに、ブレークスルーはあるのかもしれないなと、ちょっと思いました。
それにしても、河野先生は、お話がお上手で一気に引き込まれてしまいました。こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、話上手は、才能だなと思います。自分のアピールしたいことを他人に理解して貰う。簡単なようで、とても難しいことですよね。求心力のある人になるには、最低限必要なことなんでしょうね。まあ、たまに悪いほうへその才能を発揮される方もいるようですけど。