「100円で小型組み込み無線モジュールを売る、その狙いを明かします」というインタビュー記事が出てました。インタビューを受けているのは、アプリックスという会社なのですが、アプリックスと言えば、ぼくは、CDのリッピングソフトのイメージしかなかったのですが、時代に合わせて、ビジネスモデルを変えて、これまで、生き残ってきた会社なんですね。ソフトバンクが文字通り、ソフトの卸をやっていた時代、Windowsのアプリケーションソフトの会社がたくさんありました。そんな会社は、時代とともに、つぶれて行くのも早かったのですが、CDのようなハードに関わるソフトをやっているところと、アンチウイルス系のソフトウェアは、生き残っていたように思います。ぼくも、ソフトで商品作るなら、ハードを絡めないとダメかなと思っていたのですが、今はもう、リッピングソフトも売れなくなって来ているんですね。
そんなアプリックスが、今度は、インフラを自ら整えて、ソフトウェアで儲けるビジネスモデルを展開しようと頑張っているようです。ソフトウェアの会社は、インフラについては、静観しているところが多くて、流行ったインフラに、みんなで一気にたかるというところが多いように思います。なので、こういうところで、もう、儲けが出ない仕組みになっているような気がします。でも、アプリックスは、それを自ら手がけて、そのインフラに対するアドバンテージを使ってソフトで儲けを出そうとしているようです。少し違いがありますが、グーグルのアンドロイド戦略ににていますよね。グーグルの場合は、儲けは、恐らく広告なのでしょうが、アプリックスは、ソフトで儲けようとしているところが面白いです。
ぼくには、人は、ハードには、お金を払うけれど、ソフトにはお金を払わないというイメージがあります。いわゆるぼくらの言うソフトウェアだけでなく、テレビ番組や、インターネットのコンテンツ、音楽など、形ないものに特に日本人は、お金を払わないような気がしてます。なので、ハードをただ同然で配り、ソフトウェアで儲けを取るということが実際に成り立つのかが、すごく興味のあるところだったりします。この、ビジネスモデル、是非成功して欲しいと、個人的に思っているのですが、成功しないような気がしている自分がいるんですよね。
そういえば、先に紹介したヒロユキ氏は、B to Cで成功した会社は、B to Bで成功しにくいのではということを言ってました。B to Cでは、仕組みを作れば、勝手にお金が入ってくるけど、B to Bの場合は、一生懸命お願いしないといけないからというのが、その理由だったのですが、それって、会社やビジネスによるような気がしますよね。アプリックスのような商魂たくましい会社なら、どちらも行ける気がしますし。