賃貸の家に住んでいるときには、せいぜいピンを立てても良さそうな板に画鋲でカレンダーを留める程度で、壁に穴を空けたりすることは控えてました。持ち家になると、穴を空けても自分で補修すれば良いとの割り切りが出来るので、いろいろ試してみたくなります。
庭で使う道具が増えてきたので、取りあえず玄関に箱を用意してその中に入れていたのですが、玄関が大分ぐちゃぐちゃになってきました。外に物置を置くとスッキリしそうですが、少し時間がかかりそうです。棚なんかを玄関に置くと、玄関が狭くなったように感じるので、上のほうに棚が設置出来ないかと考えました。
以前、机の脇のスペースに合うようにカラーアングルのパーツで側机のようなものを組んだことがあったのですが、その後使わなくなってパーツがそのまま残っていたのを思い出し、それを使って壁棚を作ることを考えました。アングルパーツ2本を壁に固定して、それを支柱に棚の一辺を固定して、反対側の辺を両脇から2本のアングルパーツで支柱と繋いで吊るような構成にしました。下から支える方式も考えたのですが、単純に見映えがそうのほうが良さそうということで。
壁に物を固定したことがなかったので、知らないことがいろいろ出てきます。まず、壁は、石膏ボードというものが使われているらしいということが発覚します。洋間の壁に使われていることが多いみたいで、石膏ボードに普通にねじを打ってもグルグル回ってしまって止まりません。アンカーという石膏ボード用の補強材があるみたいですが、強度は落ちる感じがします。木造住宅の場合、壁は、下地として木の柱、桟を組んで、それに石膏ボードが固定されて壁紙が貼られるという構造になるらしいです。この下地の所であれば、ねじが止まるので固定することができます。
さて、施工者ではないし、設計図のようなものが有るわけではないので、壁の何処に下地があるかわかりません。最悪でも片側は下地に固定しないと、強度的に不安になります。というわけで、下地を探すわけですが、まず、壁をコンコン叩いてみます。そうすると、下地のある所は詰まった感じの音がします。これ、単純ですけど、思っていた以上にわかります。これで、大雑把な位置を把握して、設置場所を決めたら、針を刺してみます。ぼくは、大きめの安全ピンを使いましたが、下地のない所だと突き抜けますが、下地のあるところは途中で止まります。壁に針の穴が空きますが、余程神経質な人でないと、気にならないレベルです。これを何回か繰り返せば、取り付け位置を決定することができます。ぼくの場合、支柱は2本とも下地のあるところに設置できましたので、壁にしっかり止めることが出来ました。実は、下地探し用の道具があって、針タイプの物は買って重宝しています。試していないのでどの程度使えるのかは、わかりませんが、穴を空けるのが嫌な方は、センサータイプの下地探しというのもあるみたいです。
無事、棚の設置が出来て、玄関が少しだけスッキリしました。