クロスプラットフォーム開発環境Qtを入れてみる

 ぼくは、個人的趣味で作るプログラミングの環境はdelphiを使ってきました。大昔、Windowsのアプリを作りたいと思ったときに、その当時のMicrosoftの開発環境が使いにくそうだったことと、お値段が高かったことから、delphiを選択しました。今考えると言語はC++のほうが良かったのかも知れませんが、新しい言語を覚えてみたいというのもあって、delphiでいろいろ作ったりして、今でも使っているアプリがいくつかあります。そこそこ深いところまで入っていけば、結局class構造を理解してプログラムすることになるので、その後、使いにくいと思っていたMFCやVSなど、いろいろな環境でプログラミングすることになっても、それほど戸惑うことはありませんでした。delphiも決してお安くはないのですが、そういう意味では、投資のもとは取れているのかなと思うことにします。
 さて、最近windowsもどんどんバージョンが上がってきてて、今持っているdelphiだと、少し無理が出てくるかもと思い始めています。一度は大枚はたいてバージョンを上げたので、動かない訳ではないのですが、いろいろ細かいところで、面倒なことが起きるようになってきました。新しいdelphiにバージョンアップする手もあるのですが、個人プログラマーには、少々敷居が高くなってきているので、他の開発環境への移行を考えているわけです。
 最近は無料の開発環境が整ってきていて、選択肢もいろいろあるみたいです。どうせやるなら、Linuxとのクロスプラットフォームを試してみたいと思うのですが、Androidとのクロスが主流のようで、思ったより情報が少ないですね(Androidで出来るなら、Linuxでも出来るような気はしますけど・・・)。昔から、WindowsとLinuxの間には、何かあるのか?と思うようなことが多い気がしたのですが・・・気のせいですかね?
 それで、候補の中にQtを見つけました。Qtは、名前は知っていて、組み込み用のツールなんかで、Qtが使われていたりして、Linuxで使う開発環境で、Windows版に移植出来るツールというイメージでした。その昔は、ライブラリ環境があまり整ってなくて、出来ないことが多く、使い勝手もあまりよくないイメージだったのですが(間違ったイメージかもしれません)、生き残っているということは、それなりに使える開発環境になったのではということで、試してみることにしました。
 Qtは、無料が売りというイメージだったのですが、有料版もあるようです。有料版にすると、ソースの開示をしなくていいとか、サポートが受けられるようです(まだ、よくわかってませんが・・・)。取りあえず、触ってみるレベルなので、Open Sourceを選択することにします。ちなみに、将来Qtは有料版に移行していくのかも知れません。というのも、ライブラリの更新に差が出てくる気配があります。開発環境を無料で提供するには、他の対価がないと、ビジネスとしては厳しいですよね。そういう意味では、Googleはすごいのですが・・・。
 まずhttps://www.qt.io/download-open-sourceの最後のDownload the Qt Online Installerからダウンロードページへ行って、インストーラーをダウンロードして実行します。指示に従って進めていくのですが、アカウントを作ることを要求されます。以前は、アカウントを作らなくても進めることが出来ていたようですが、今は必須になっているようなので、アカウントを作って進めます(登録したメールにいろいろ送られてきますが、今のところ害はないです)。指示通りに進めればいいのですが、Windowsで使う場合、Qtにはコンパイルが付いてないので、VSを入れて、そのコンパイルを使うか、MinGWを使うかになるみたいです。VSのほうがWindowsとの相性はいいように思うのですが、Linuxとの相性はどうなの?という疑問が沸いてきます。取りあえず、コンポーネントの選択で、MinGWとQt Creator、他に使えそうなものを適当に選択してインストールしてみました。ちなみに、コンポーネントは、プログラムのアンインストール画面などを使って、後から入れることが出来るので、必要なときに入れていくでもいいかも知れません。
 ということで、取りあえず動くようにはなりました。今使っているアプリを少しずつアップデートしていきたいのですが、さて、どうなることやら。

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