引っ越しすることを考えながら、本の整理をしています。自炊してもいいと思う本を片っ端から自炊して、ドンドン廃棄しています(S510は完全に復活しました)。そうすると、まだ読んでない、忘れている本が出てきて、読まなきゃと思っている今日この頃なのですが、そんな中、「マネーの心理学」という薄い本を読みました。実は、この本を推す気は、あまりなかったりするのですが・・・(別にダメな本と思っている訳ではありません。一回くらい読んでみてもいいかも知れませんくらいかな?)、人の心理について、いろいろ考える切っ掛けになりました。この本を買った理由は、恐らく、相場がどういう原理で動いているかが少しはわかるかなと思ったのではないかと思うのですが、集団心理のようなものが動かしている世界って、相場に限らずいろいろあることに気づかされました。
人が何かに、賛成したり、反対したり、大小の決断をしたりする時に、心理がいろいろ作用しているのでしょう。例えば、トランプ大統領の発言に対して、賛成、反対を表明する時、トランプ大統領の発言の中身を本当に吟味しているのだろうかと疑問が沸いてきます。発言者がトランプ大統領だから、賛成しているのでは?知人、友人、周りが支持者だから賛成しているのでは?多数派だから賛成しているのでは?などなど、賛成している理由を客観的に分析してみると、たいした理由もなく支持している場合が出てくるのではないかと思うのです。「何となく」決めていることは、思っている以上にたくさんあって、それに流されてばかりいると、変なことに巻き込まれることがありそうな気がします。流れに乗ること自体は、悪いことばかりだと思わないのですが、流れにのる時に、客観的思考をしてみるというのは、必要なことのような気がします。本では、離見の見という言い方をしていますが、一度冷静になって、自分を外側から見てみるというのは、訓練することが出来る気がします。今までも、そういうことを何となくやっていたのかも知れませんが、少し意識的にそういうことを考える癖をつけたいと思いました。ぼくも、何も考えず、感情で動いていた時があったような気がするので、自戒の意味も込めてメモしておきます。
人の心理で相場が動いているとするのなら、外側から見ることが出来るようになったら、相場の見方も少し変わってくるのかも知れませんね。とは言え、投資の場合、ダイレクトなダメージを伴うので、ある意味、結果が分かりやすいと言うことかも知れませんが、実際、やるのは難しいですよね。思考シミュレーションだけなら、少し楽しそうですけど。