昨年の大河ドラマ

 ぼくは、NHKの番組は、あまり見なくなってしまっているのですが、昨年の大河ドラマだった、「龍馬伝」と「坂の上の雲」は、なんとなく見てしまいました。
 ぼくは、子供の頃から、坂本龍馬のファンなので、龍馬と名前がついているだけで、ついつい見てしまうのですが、これまで、ドラマや映画で、よかったと思ったことは、ありません。なんだか、自分の中にある龍馬像が美化しすぎているのか、映像にされると、何だかピンとこないな~と、ずっと思っています。
 「龍馬伝」は、いままで見てきた中では、なかなか楽しめたような気がします。ぼくが知っている物語とは、少し違っていて、例えば、岩崎弥太郎が、準主人公的に出て来るところなど、ちょっと脚色されていたけれど、それはそれで、楽しめました。
 [坂の上の雲」のほうは、原作が司馬遼太郎さんということで、映像化すること自体、困難を極めるのではないかと思っていたのですが、NHKさんは、とても頑張っていると感心しました。なかなか迫力のある映像もあったし、楽しんでいます。
 それぞれの主人公は、人それぞれいろいろなイメージを持っていると思うのですが、その期待するところと、良い意味で裏切るところを入れ込んでいくことは、なかなか難しいだろうなと思いました。すべてを裏切ってしまうと、それは、その主人公ではなくなるし、かといって、定番だけだと飽きてしまいますよね。
 こういうことも、一つの冒険ですよね。もっとどんどん作れる雰囲気にならないかな~。まあ、人気が出るかどうかは、わかりませんが、いろいろあってもいいじゃないかと。失敗したら、またやり直せばいい。やり直しが出来るような社会になると、もっとアグレッシブな面白いことに挑戦する人が増えるのではないかと余計なことまで、考えてしまいました。
(その分、つまらない作品も増えるかも知れませんが・・・)
 さて、今年の大河ドラマは、見ているかというと、結局、また見なくなってしまっているのです。食わず嫌いかも知れないので、暇なら、何回かは、見てみようかな。