今、ほぼ日で、大沢在昌さんという人の新宿鮫というシリーズの小説が連載されています。連載前に対談やっていたので、連載することは知っていたのですが、小説のような文章をブラウザで読む気がしなくて、読まず嫌いでいたのですが、先々週辺りから、暇な時間に読み出したら、結構、読めることに驚きました。ぼくは、それほど活字中毒ではないし、実際、読むことに苦痛を感じることもままあります。なので、読むこと自体は、恐らくそんなに好きではないような気がします。それでも、スラスラ読めるという体験は、結構不思議な感じがしました。このネット小説は、一回の文の量がちょうどいいし、何よりも、縦書きであることがいい。とても工夫されていると思います。
このような小説、ぼくは、あまり読まないので、大沢在昌という作家は知らなかったのですが、ここで、連載されることで、知りました。読んでみて、残念ながら、本を買おうとは、思わなかったのですが、毎週このネット小説を読んでみようとは思っています。正直、ファンになるとは思わないのですが、小説自体は、面白いと思っています。やはり、読んでもらわないと、始まらないとつくづく思いました。
ぼくは、あまり興味がないのですが、携帯小説という分野が出来たことも、何となく、わかる気がしてきました。言い方は、悪いですが、こういう読み捨てにするような、ライトな娯楽小説とネットとの相性は、案外いいのかも知れません。
こういうのって、著作者にとっては、チャンスなのでは、思うのですが、どうなのでしょう。保護がなくなるという意味では、辛い時代なのでしょうか?でも、何もしなければ、売れないままだし、こういう形にならなければ、ぼくは、目にすることもなかったわけで、やっぱりチャンスと捕らえるべきのような気がしますが、如何でしょうか。この業界は、他分野と比べて、どんどん取り残されていっている気がして仕方がありません。業界が活性化しないと、良い作品は、生まれにくいと思いますので、手遅れにならないように、ぜひ頑張って欲しいものです。