野口健さんの「100万回のコンチクッショー」を読んでみました。野口さんは、清掃登山や、最近では、遺骨収集など、いろいろアクティブに活動されている有名人で、blogをチェックしては、勝手に勇気を貰っている方です。そんな野口さんの生い立ちなんかにちょと興味があって、本を読んでみたというわけです。
なかなか複雑な環境で育ってこられたようで、あの反骨精神は、こういうところから出てきているのかと、ちょっと納得してしまいました。ぼくも、子供のころ、学校の先生から、「何糞精神でがんばれ」と言われていた時期があって、妙に、その言葉は残っています。苦しくなるとそのことを思い出しては、叫んでいる自分がいるのですが、野口さんのように外に発散はしてないかも知れません。
この本で、印象的だったのは、「失敗を許さない日本社会」。このことを繰り返し語っておられます。野口さんは、日本以外にもいろいろな国で生活されており、また、リスクの高いことをいろいろやって来られたので、感じることができたのでしょう。
確かに、言われてみると、日本人は保守的で、冒険や挑戦という類に、あまり積極的でないかも知れません。成功した者以外は、酷い扱いをうけているのが現状で、失敗した者は、やり直しの機会が与えられない、そんな社会なのかも知れません。
これから、先の世の中、リスクを背負わず、何もしないでやり過ごすことは、許されない世の中になるような気がしてます。積極的にチャレンジしていける社会というのが、大事になるのかも知れませんが、果たしてそんな社会になることは、あるのでしょうか。