テレビを見ていたら、ジブリの高畑勲監督が絶賛するフレデリック・パークさんのことをやっていました。ぼくは、この方を全く知らなかったのですが、表現されている絵が何となくいいなと感じて、思い立って、東京都現代美術館でやっているフレデリック・パーク展に行ってみました。
行ってみると、ぼくが勝手に想像していた人とは、真逆な感じがしました。ぼくは、あのちょっとふわふわした絵の感じが好きだったのですが、彼の絵は、とてもはっきりした、遠近感に優れた絵が多くて、アニメーションで見た感じで想像していたのとは、ちょっとちがっていました。この絵があって、あのアニメがあるのかも知れませんが、いろいろ、勝手に想像していた人物像とは、違っているとおもいました。
それにしても、あれだけの数の絵を一人の人間が描いているというだけでも、賞賛に値します。宮崎駿監督は、腱鞘炎を煩っている手で絵を描きながら、人間は、どれほどの絵が描けるんだろうというようなことを仰ってましたが、まさに、その答えがここにあるのかも知れません。
いろいろなことをされていて、いろいろなメッセージを発している。テレビを作っている人なんかも刺激を受ける方なのではないかと思いました。
ひとりで、アニメーションを作ってしまった、パークさんに、ぼくは、物作りの刺激を求めて行ったような気がするのですが、確かに、刺激は、ビンビン貰ったような気がするのですが、はっきりとした言葉で、表すことができません。ぼんやりともやがかかっていて、よくわからないけど、何か貰った、そんな感じです。勝手に、想像し、期待していたことから、不意打ちされたので、戸惑っているのかも知れません。
もう随分、美術館に行ってなかったのですが、たまには、こういうところも、いいものですね。また、面白そうな展示があれば、出かけてみるのも良いかも知れません。