素人でもあると便利な電動工具 その2

 と言うことで、中華なものを考慮して、1台5000円くらいで手に入らないかと物色したのですが・・・。いろいろ見て、条件を追加していくと、値段はどんどん上がっていって、結局、ものによっては、1万円くらいのものに落ち着いて行きました。5000円以上すると、買って使わないと割が合わないような気がしてきます。そもそも、どの工具がどれくらいの頻度で使うことになるかなんて、始めてみないと、わかりませんよね。そんなことを思いながら、さらに調査を進めていると、ブラックアンドデッカーのマルチツールという工具に出会いました。この工具は、本体のヘッドを取り替えることで、1つの本体で、複数の工具を兼用することができる電動工具です。
 マルチツールという言葉に魅力を感じつつ、おもちゃみたいなものではないかと、疑っていたのですが、思ってた以上にしっかりしてました。バッテリーも18Vでそこそこパワーもあります。交換可能なヘッドは、たくさんあるのですが、インパクト、ドリル、サンダー、丸鋸のセットを買ってみました。通常価格は3万円くらいなのですが、ちょうどセールをやっていて、2万円オーバーくらいで買いました。3万円だと、少し微妙かも知れませんが、4台分で2万円代前半で、ちゃんと使えるのであれば、当初の想定内であり、お試しにはちょうど良いと思いました。ベーシック版で、丸鋸の代わりにジグソーがセットになっているものがあって、こちらのほうが安いのですが、ぼくの場合、ジグソーは持っているし、マルチツールのジグソーは使い勝手が悪そうに思えるのと、丸鋸を使ってみたいということから、プラスというセットにしました(この選択は正解だったと思います)。
 この工具のいいところは、1台で複数のツールを兼用出来ることや、複数の工具に対して電源を一組用意すればいいことなどがあります。電源関係はすごく便利で、ぼくの買ったセットは、電池2個と充電器が用意されているのですが、予備電池が1個あれば、電池切れで作業が中断することは今のところありません。複数の工具を別々に買うと、それぞれの工具に対して電源関係を別々に確保する必要が出てくるので、いろいろと用意が必要になってきます。また、この工具は本体がワイヤレスなので、すべての工具をワイヤレスで扱うことができます。これも、思っていた以上快適で、屋外含めてどこへでも持って行って作業ができます。ジグソーくらいであれば、作業場を固定して、コンセントを確保するでもいいのですが、作業現場を持ち込むことが出来ない場合、ワイヤレスは快適です。ワイヤレスの場合、やはりパワーが貧弱になるのではないかと心配していたのですが、今のところ、パワー不足を感じたことはありません。
 デメリットはというと、複数の工具を併用することが出来ません。切って、穴を開けて、ビスでとめる場合に、それぞれの作業でいちいちヘッドを変えなければ作業が進みません。たくさんの作業が必要になるほど本格的にDIYをする場合には、この取替作業に煩わしさを感じるみたいです。ぼくの場合、これにストレスを感じたことは今のところありません。マルチツールで試してみて、使用頻度が著しく多い工具については、改めて、専用工具を揃えることを考えても良いのではとも思います。あと、すべての工具の持ち手がガンタイプになるので、工具によっては、力の入れ方や、固定の仕方に多少無理を感じるときがあります。インパクトやドリルは使いやすいのですが、サンダーや丸鋸は、専用のもののほうが、持ちやすそうだし、しかり固定出来るような気がします。サンダーや丸鋸は常にトリガーを引いている状態で工具を固定しなければいけないので、長い時間使っていると、手が疲れてきます。
 他の工具は割とイメージしやすいと思うので、丸鋸に関して少しだけ書きます。丸鋸は、意外にしっかり切ることが出来ます。ちょっとした板材や、ベニヤ、100均のMDFなんかを切ってみましたが、問題なく使えます。ただ、歯の径が小さいので、厚い板は切れないと思います。頑張って、表と裏を切断して届く範囲の板厚しか切れません。DIYでよく出てくる2x4材は届かないらしいので、一回で切ることは出来ないようです。ちゃんとした丸鋸だと、歯の深さを調節できるようですが、そんな機能はありません。使えないところはハンドソーでやると割り切って使用すれば、思ったより重宝する工具だと思います。
 素人の入門編としては、ちょうど良い工具だと思います。参考まで。

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